わたしの備えブック

自宅で安心 もしもの時の食品と水の備蓄 やさしい点検・入れ替え方法

Tags: 備蓄, 食料, 水, 点検, 自宅避難

自然災害などが起きた時、自宅で数日間過ごすための食料や水は大切な備えです。一生懸命準備しても、時間が経つと賞味期限や消費期限が切れてしまうことがあります。

せっかくの備えを無駄にせず、もしもの時に安心して使えるようにするには、「定期的な点検」と「計画的な入れ替え」が大切です。難しく考えずに、やさしい方法で備蓄品を見直してみましょう。

なぜ備蓄品の点検と入れ替えが必要なのでしょうか

食品や水には賞味期限や消費期限があります。これを過ぎてしまうと、品質が落ちたり、食べられなくなったりすることがあります。

もしもの時に期限が切れたものばかりでは、必要な栄養が取れなかったり、お腹を壊してしまったりする心配があります。定期的に確認し、新しいものと入れ替えることで、いつでも安心して使える備えを保つことができます。

いつ点検するのが良いでしょうか

年に1回や2回など、忘れにくい日を決めて点検するのがおすすめです。

例えば、

など、区切りの良い日に合わせて点検する習慣をつけると良いでしょう。

やさしい点検の方法

備蓄品を一つずつ手に取って、以下の点を確認してみましょう。

  1. 保管場所の確認:

    • 備蓄品を置いている場所は、湿気が多くないでしょうか。
    • 直射日光が当たったり、温度が高すぎたりしないでしょうか。
    • 虫やねずみなどの被害がないでしょうか。

    カビが生えたり、品質が劣化したりするのを防ぐため、できるだけ涼しく、暗く、湿気の少ない場所を選んで保管することが大切です。

  2. 備蓄品個々の確認:

    • 賞味期限・消費期限: パッケージに書いてある日付を確認します。特に期限が近いものがないか注意して見ましょう。
    • パッケージの状態: 袋が破れていないか、缶が凹んだり錆びたりしていないかなど、異常がないか確認します。
    • においや見た目: 食品の場合、もし開封したことがある場合は、変なにおいがしたり、見た目が普段と違ったりしないか確認します。

計画的な入れ替えの方法 ~「ローリングストック法」を知っておきましょう~

「ローリングストック法」とは、普段使う食品を少し多めに買い置きしておき、古いものから普段の食事で使い、使った分だけ新しく買い足していく方法です。これにより、常に一定量の備蓄を保ちながら、賞味期限切れを防ぐことができます。

難しく聞こえるかもしれませんが、いつもの買い物で少し意識するだけで実践できます。

  1. 備蓄しているものを確認する: 今、どんな食品や水がどれくらい備蓄されているかを確認します。
  2. 期限が近いものをリストアップ: 点検で確認した中で、賞味期限や消費期限が近いものを書き出したり、覚えておいたりします。
  3. 期限が近いものから使う: リストアップした期限が近いものを、普段の食事やおやつで積極的に食べたり、飲んだりします。
  4. 使った分だけ補充する: 使って減った分、または食べた分と同じものを新しく買ってきて補充します。補充する際は、新しいものが奥になるように置き、次に点検する時に期限が近いものが手前に来るように工夫すると管理しやすくなります。

どんなものを備蓄しておくと安心でしょうか (簡単な例)

ローリングストック法で普段から使いながら備えるのに向いている食品の例です。

点検・入れ替えを続けるためのコツ

まとめ

もしもの時の食料と水の備蓄は、ご自宅で安心して過ごすための大切な準備です。定期的に「点検」し、普段の生活で「入れ替え」ながら使う「ローリングストック法」は、備蓄品を無駄なく管理するやさしい方法です。

難しく考えず、まずはご自宅にある備蓄品を確認することから始めてみましょう。こうした一つ一つの備えが、ご自身とご家族の安心に繋がります。