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もしもの断水に備える 高齢者にもできる生活用水の確保と使い方

Tags: 断水, 生活用水, 備え, 高齢者, 災害対策

断水は、地震や台風といった災害だけでなく、水道管の工事やトラブルなどでも起こる可能性があります。いざという時に、水が使えなくなると、飲み水だけでなく、日々の生活で必要な水にも困ってしまいます。

この記事では、もしもの時に慌てないために、飲み水以外の「生活用水」をどのように備え、どのように使うかについて、高齢者の方にも無理なくできる方法をご紹介します。

生活用水とは? 飲み水との違いを知りましょう

私たちが普段使う水には、そのまま飲むことができる「飲料水」と、飲むこと以外の目的で使う「生活用水」があります。

断水時には、まずは安全な飲料水を確保することが最も大切ですが、生活用水がないと、衛生状態を保つことが難しくなり、体調を崩す原因にもなりかねません。飲料水とは別に、生活用水の備えも考えておくことが重要です。

必要な生活用水の目安

断水が数日続いた場合、どのくらいの生活用水が必要になるのでしょうか。これはご家庭によって様々ですが、目安として、1人1日あたり10リットルから20リットル程度の生活用水があると良いと言われています。

この量を聞くと、ずいぶん多いと感じるかもしれません。しかし、手洗いやトイレ、簡単な掃除など、普段無意識に使っている水の量を考えると、これくらいあると安心です。

生活用水の確保方法 高齢者にもできる方法

たくさんの水を一度に運んだり保管したりするのは大変かもしれません。無理のない範囲で、できることから始めてみましょう。

1. 普段から清潔な容器を用意しておく

2. 災害が予想される時に水をためておく

台風が近づいているなど、断水が予想されるような場合は、直前に家庭にある容器に水をためておくのが最も手軽な方法です。

3. 雨水をためておく(難しい場合は無理せず)

雨どいの下にバケツなどを置いて雨水をためる方法もあります。しかし、場所によっては難しいかもしれませんし、ためた水も飲むことはできません。抵抗がある場合は、この方法は飛ばしても構いません。

確保した生活用水を賢く使うための工夫

せっかく備えた水を無駄なく使うために、いくつかの工夫を知っておくと良いでしょう。

1. 節水方法を知っておく

2. 用途に合わせて水を使い分ける

ためておいた水の汚れ具合や、確保した容器の種類によって、水の清潔さは異なります。

まとめ

断水は、私たちの生活に大きな影響を与えます。特に高齢者の方にとっては、体力的な負担や衛生面での不安が増すかもしれません。しかし、事前に少しでも生活用水を備えておけば、いざという時の不安を減らし、落ち着いて対処することができます。

ご紹介した方法は、どれもすぐに始められる簡単なことばかりです。無理のない範囲で、できることから備えを進めてみましょう。この備えが、もしもの時の安心につながります。