スマホが苦手でも大丈夫 災害時の情報収集方法を知っておきましょう
もしもの時、正しい情報を手に入れるために
地震や台風、大雨などの災害が起きた時、今自分がいる場所が安全なのか、どう行動すればよいのかを知るためには、正確な情報がとても大切です。
いつも見ているテレビがつかなくなったり、いつもの情報源が得られなくなったりする可能性も考えられます。特に、お住まいの地域に関する詳しい情報は、いち早く手に入れたいものです。
この記事では、もしもの時でもあわてずに情報収集ができるよう、様々な方法をご紹介します。スマートフォンやパソコンの操作が苦手な方でも取り組みやすい方法もありますので、一緒に確認していきましょう。
テレビが見られない時に役立つ情報源
災害時は、停電などでテレビが見られなくなることもあります。そんな時に役立つ、テレビ以外の情報源をいくつかご紹介します。
ラジオ
ラジオは、電池で動くため停電時にも聞くことができます。災害時には、現地の詳しい状況や、避難情報などが放送されることがあります。
- 準備しておきたいもの:
- ラジオ本体: 電池式のものや、手回し充電式のものが災害時に適しています。スマートフォンでもラジオアプリが使える場合がありますが、電池切れに備えて専用のラジオがあると安心です。
- 予備の電池: 電池式のラジオを使う場合は、予備の電池を十分に用意しておきましょう。
- ポイント: 普段からたまにラジオを聞いて、使い方に慣れておくと良いでしょう。非常持ち出し袋に入れておくのもおすすめです。
スマートフォンやパソコン、インターネット
スマートフォンやパソコンが使える場合は、インターネットを通じて様々な情報を得ることができます。
- どんな情報が見られるの?
- 気象庁のウェブサイトで地震情報や気象警報を確認できます。
- お住まいの市区町村のウェブサイトで避難情報や災害対策本部の発表を確認できます。
- 電力会社や交通機関のウェブサイトで停電情報や運行状況を確認できます。
- 新聞社やテレビ局などの報道機関のウェブサイトで詳しいニュースを確認できます。
- 操作が不安な方へ:
- ウェブサイトを見るには? スマートフォンやパソコンでインターネットを見るには、「ブラウザ」というものを使います。多くの場合、「インターネット」や「Chrome」「Safari」といった名前のボタン(アプリ)があります。それを押すと、インターネットを見ることができます。
- 目的のサイトを見つけるには? ウェブサイトの住所のようなもの(「URL」といいます)を知っていれば、それを入力して見ることができます。難しい場合は、調べたいこと(例: 「〇〇市 避難情報」)を検索窓に入力して探すこともできます。
- よく見るサイトを登録しておく: お住まいの自治体のサイトや気象庁のサイトなど、よく見たいサイトは「ブックマーク」や「お気に入り」に登録しておくと、次からはすぐに開けるようになります。やり方が分からなければ、お近くの方に聞いてみるのも良いかもしれません。
- 準備しておきたいこと:
- スマートフォンの充電を普段からしっかりしておくこと。モバイルバッテリーがあるとさらに安心です。
- 家族や知人と、災害時に使う情報源について話しておくこと。
自治体からの情報
お住まいの市区町村では、様々な方法で住民に情報を伝えようとします。
- どんな情報があるの?
- 防災行政無線(屋外スピーカーから流れる放送)で避難情報などが流れます。
- 広報誌や自治体のウェブサイト、SNS(インターネット上の情報交換サービス)などで情報を発信します。
- 避難所が開設された際には、そこに情報が掲示されます。
- ポイント: 普段から自治体の広報誌に目を通したり、地域の掲示板を見たりして、情報が入ってくる場所を知っておくと良いでしょう。
どの情報が正しいの?
災害時は、様々な情報が飛び交います。中には間違った情報(デマ)が混じっていることもあります。あわてずに、できるだけ信頼できる情報源(国や自治体、気象台、主要な報道機関など)から情報を得るように心がけましょう。
家族や友人からの情報も大切ですが、それが正しい情報源に基づいているか、一度立ち止まって確認することも重要です。
まとめ: 情報収集の準備と確認リスト
もしもの時に備えて、今からできる情報収集の準備をしておきましょう。
- ラジオを用意しましたか? 電池式や手回し充電式のラジオがあると安心です。
- 予備の電池は十分にありますか?
- お住まいの市区町村のウェブサイトの場所(URL)を知っていますか? スマートフォンやパソコンの「ブックマーク」や「お気に入り」に登録しておくと便利です。
- 気象庁など、よく使う災害情報のサイトをブックマークしましたか?
- スマートフォンの充電器やモバイルバッテリーを用意しましたか?
- 家族と、災害時の情報収集について話し合いましたか?
- 自治体の防災行政無線の場所や、地域の掲示板の場所を知っていますか?
これらの準備をしておくことで、もしもの時にも落ち着いて行動するための情報が得やすくなります。情報収集の手段をいくつか知っておくことが、自分自身と大切な家族を守ることに繋がります。
この記事が、あなたの備えの一助となれば幸いです。