わたしの備えブック - 緊急時に安心高齢者にも分かりやすい災害用伝言ダイヤル・web171の使い方

緊急時に安心高齢者にも分かりやすい災害用伝言ダイヤル・web171の使い方

Tags: 災害, 安否確認, 伝言ダイヤル, web171, 家族の連絡

大きな地震や台風、大雨などで災害が起こった時、ご自身や周りの方の安全が確認できたら、次に気になるのは離れて暮らす家族のことではないでしょうか。電話やインターネットが普段通りに使えなくなってしまうこともあります。

そんな「もしもの時」のために、家族の安否を確認するための特別なサービスがあります。それが「災害用伝言ダイヤル（171）」と「災害用伝言板（web171）」です。

これらのサービスを知っておけば、万が一の時にも落ち着いて家族と連絡をとるための手がかりになります。デジタル機器の操作に少し不安があるという方でも、使い方を知っておけば安心です。

「災害用伝言ダイヤル」は、大きな災害が発生したときにNTTが提供する音声の伝言板です。電話を使って、自分の安否情報などを録音したり、家族の安否情報を聞いたりすることができます。

ポイント: どの電話番号を「鍵」にしてメッセージをやり取りするか、家族で事前に決めておくことが大切です。ご自身の電話番号でも、ご実家など分かりやすい番号でも良いでしょう。

「災害用伝言板（web171）」は、インターネットを使って文字で安否情報を登録・確認できるサービスです。パソコンやスマートフォンから利用できます。

ポイント: 文字入力が苦手な場合でも、簡単な定型文を選ぶ機能もあります。スマートフォンがあれば、外出先でも利用しやすいサービスです。

災害用伝言ダイヤル（171）は電話、災害用伝言板（web171）はインターネット（文字）という違いがありますが、どちらも同じ安否確認の情報を共有するために使われます。

このように使い分けることもできますし、両方利用することも可能です。家族で「私たちは主にweb171を使おうね」「電話がつながりやすいなら171を使おう」などと話し合っておくと、いざという時に迷わずに済みます。

これらのサービスは、正月三が日や防災週間（8月30日～9月5日）などに体験利用ができます。実際に電話をかけたり、ウェブサイトを操作してみたりすることで、いざという時にも落ち着いて使えるようになります。体験利用の期間はNTTのウェブサイトなどで確認できます。

災害時に電話やインターネットが普段通りに使えない状況は不安を感じるものです。しかし、「災害用伝言ダイヤル（171）」や「災害用伝言板（web171）」のような安否確認の手段があることを知っているだけで、心の準備ができます。

ぜひ、この機会にこれらのサービスについて知り、離れて暮らす家族と「もしもの時はどう連絡を取り合うか」を話し合ってみてください。そして、もし可能であれば、体験利用期間に実際に使ってみることをお勧めします。知っていること、準備していることが、ご自身の安心、そして大切な家族の安心につながります。