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もしもの時、家族に伝えたい 大切な情報のまとめ方ノート

Tags: 備え, 緊急時, 情報整理, 家族, ノート

もしもの時、慌てないために

突然の病気や怪我、または地震や台風といった自然災害など、もしもの時はいつ起こるかわかりません。ご自身に何かあった時、遠く離れて暮らす家族や、近くで支えてくれる大切な人が、必要な情報をすぐに知ることができず困ってしまうかもしれません。

特に、お一人で暮らしている方や、ご家族が遠方にいらっしゃる方にとって、事前に大切な情報をまとめておくことは、ご自身だけでなく、周りの方の安心にもつながる大切な備えとなります。

難しく考える必要はありません。特別な道具もいりません。お手持ちのノートに、大切な情報を書き留めておくだけで十分です。この記事では、「もしもの時」に役立つ大切な情報のまとめ方、いわゆる「あんしんノート」の作り方をご紹介します。

「あんしんノート」にまとめておきたい情報

それでは、「あんしんノート」にどのような情報を書いておくと良いのでしょうか。全てを一度にまとめるのは大変ですから、まずは重要だと思う項目から始めてみましょう。

ここに、多くの方が「もしもの時」に必要となる情報の例を挙げます。

「あんしんノート」の作り方と保管方法

さあ、情報リストを参考に、実際にノートを作ってみましょう。

  1. ノートを用意する:
    • どんなノートでも構いませんが、後から書き加えやすいように、ある程度厚みのあるノートが良いでしょう。リング式やルーズリーフ形式のノートも、ページの差し替えができて便利です。
    • 文字が見やすいように、罫線が入ったノートを選び、大きめの字で書きましょう。
  2. 項目ごとにまとめる:
    • 先ほどの情報リストを参考に、ノートの最初に目次をつける、ページごとに見出しをつけるなど、後で見返したときに分かりやすいように工夫しましょう。
    • 例えば、「緊急連絡先」「医療のこと」「お金のこと」のようにページを分けます。
  3. 分かる範囲で書き始める:
    • 全ての情報を一度に集めるのは大変です。まずは、緊急連絡先やかかりつけ医など、すぐに書ける情報から書き始めてみましょう。
    • 完璧を目指さず、「まずはこれだけ」という気持ちで気軽に取り組むのが続けるコツです。
    • 書き方は手書きで十分です。文字が読めることを意識して丁寧に書きましょう。
  4. 定期的に見直す:
    • 引っ越しや電話番号の変更、かかりつけ医の変更、保険の加入など、情報が変わることもあります。半年に一度、あるいは一年に一度など、定期的にノートを見直して、最新の情報に書き換えましょう。
  5. 保管場所を決める:
    • もしもの時に家族や信頼できる人が見つけやすい場所に保管することが大切です。ただし、個人情報がたくさん詰まったノートですから、安易に誰でも見られる場所に置くのは避けるべきです。
    • 例えば、引き出しの中、本棚の特定の場所など、家族や信頼できる人に「この場所に保管している」と伝えておける場所が良いでしょう。防災グッズと一緒に保管しておくのも一つの方法です。
  6. 信頼できる人と共有する:
    • このノートの存在と保管場所を、最も信頼できるご家族やご友人に伝えておきましょう。可能であれば、ノートの内容を一緒に確認する時間を持つのも良いかもしれません。
    • 誰にも伝えていないと、せっかく作ったノートも「もしもの時」に役立たない可能性があります。

情報管理の注意点

「あんしんノート」には、大切な個人情報や財産に関する情報が含まれます。保管場所や共有相手は慎重に選び、以下の点に注意しましょう。

まとめ

「もしもの時、家族に伝えたい大切な情報のまとめ方ノート」作りは、ご自身と、ご自身を大切に思ってくれるご家族や周囲の人々の安心につながる大切な備えです。

一度に全てを完成させようとせず、できるところから少しずつ始めてみてください。書き始めること、そして、定期的に見直して情報を新しくすることが大切です。

この「あんしんノート」が、もしもの時にご自身とご家族を守るお守りのような存在になることを願っています。