安心インターネットのために 偽サイトの見分け方を知っておきましょう
はじめに
インターネットは、お買い物をしたり、色々な情報を調べたりするのにとても便利です。しかし、残念ながら、本物そっくりに作られた「偽サイト」というものも存在します。
このような偽サイトは、あなたのクレジットカード情報や大切な個人情報をだまし取ったり、パソコンやスマートフォンをウイルスに感染させたりすることを目的としています。安心しておインターネットを利用するためには、偽サイトを見分けるためのポイントを知っておくことが大切です。
この記事では、偽サイトにだまされないための具体的な見分け方をご紹介します。少し気をつけるだけで、安全にインターネットを楽しむことができるようになります。
偽サイトとはどのようなものですか
偽サイトは、有名な会社やお店のサイト、銀行のサイトなどにそっくりに作られています。見た目はほとんど同じに見えるため、注意しないと本物のサイトと間違えてしまうことがあります。
偽サイトに誘導される方法としては、
- 不審なメールやSMS(ショートメッセージ)に書かれたリンクをクリックする
- インターネット検索で見つけた偽サイトをクリックする
- 表示された怪しい広告をクリックする
などがあります。
これらの偽サイトは、あなたに何かを買わせようとしたり、個人情報を入力させようとしたり、お金をだまし取ろうとしたりします。
偽サイトを見分けるためのチェックポイント
では、どのようにすれば偽サイトを見分けることができるのでしょうか。いくつかの点に注意して確認することで、安全なサイトかどうかを判断する手助けになります。
1. サイトの住所(URL)を確認しましょう
インターネット上のサイトには、それぞれ固有の「住所」のようなものがあります。これをURL(ユーアールエル)と呼びます。URLは、ブラウザ(インターネットを見るソフト)の一番上の部分に表示されています。
偽サイトのURLは、本物のサイトのURLとそっくりですが、よく見ると少し違っていることがあります。例えば、有名な会社名のスペルが間違っていたり、余計な文字が入っていたりします。
- 確認のポイント:
- URLの会社名などのスペルが正しいか、よく見てみましょう。
- 見慣れない記号や文字が含まれていないか確認しましょう。
少しでもおかしいと感じたら、そのサイトは利用しないようにしましょう。
2. 日本語がおかしくないか確認しましょう
偽サイトは、海外で作られていることも多く、日本語の表現が不自然だったり、おかしな漢字の使い方や誤字脱字が多かったりする場合があります。
- 確認のポイント:
- サイト全体を通して、文章に不自然な点はないか読んでみましょう。
- 日本人には使わないような言葉遣いや表現がないか注意しましょう。
丁寧すぎる言葉遣いでも、どこかぎこちなかったりすることがあります。
3. 価格が極端に安すぎませんか
偽サイトでは、品物を売っている場合、本物のサイトでは考えられないような安い値段で売られていることがあります。「これはお得だ」と思って飛びついてしまう前に、一度立ち止まって考えてみましょう。
- 確認のポイント:
- 他のサイトと比べて、値段が極端に安すぎないか確認しましょう。
あまりにも安すぎる場合は、偽サイトである可能性が高いです。
4. 支払い方法が限定されていませんか
多くのお店では、クレジットカード払いやコンビニ払い、銀行振込など、色々な支払い方法を選べるようになっています。しかし、偽サイトでは、支払い方法が銀行振込だけに限定されていたり、普段使わないような方法を指定してきたりすることがあります。
- 確認のポイント:
- 支払い方法に不自然な点はないか確認しましょう。
- 銀行振込だけを強く勧められたり、振込先の名義がおかしい場合は注意が必要です。
5. 会社の情報がきちんと載っていますか
本物のサイトには、「会社概要」や「特定商取引法に基づく表示」といったページがあり、会社の名前、住所、電話番号などがきちんと載っています。偽サイトでは、これらの情報が載っていなかったり、でたらめな情報が書かれていたりすることがあります。
- 確認のポイント:
- サイトの下の方などに書かれている「会社概要」や「特定商取引法に基づく表示」のリンクを探してみましょう。
- これらのページに、会社の名前、住所、電話番号が正確に載っているか確認しましょう。
- 書かれている電話番号に本当に連絡がつくか、一度試してみることも有効です(ただし、不用意に個人情報を伝えないよう注意してください)。
もし偽サイトかもしれないと思ったら
少しでも「このサイト、もしかしたら偽物かもしれない」と感じたら、そこで利用を止めることが最も大切です。
- 決して、個人情報(名前、住所、電話番号など)やクレジットカード情報などを入力しないでください。
- お金を振り込んだり、支払いを済ませたりしないでください。
- 開いているブラウザのウィンドウを閉じて、そのサイトから離れましょう。
もし、個人情報を入力してしまった、お金を払ってしまったという場合は、すぐに警察やお住まいの地域の消費生活センターに相談してください。
どこに相談すれば良いですか
困ったときは、一人で悩まず、相談できる場所があります。
- 警察相談専用電話「#9110」: 詐欺などの被害に遭ってしまった可能性がある場合や、不安な場合の相談に乗ってくれます。
- 消費生活センター: 商品やサービスに関するトラブルについて相談できます。「188番」にかけると、お近くの消費生活センターにつながります。
まとめ
インターネット上の偽サイトは巧妙に作られていますが、いくつかのポイントに注意して確認することで、見分けることができます。
- URLのスペルや文字を確認する
- サイトの日本語に不自然な点がないか見る
- 商品の価格が極端に安くないか確認する
- 支払い方法が限定されていないか確認する
- 会社の情報が正確に載っているか確認する
もし、少しでも怪しいと感じたら、利用をすぐにやめ、個人情報を入力したりお金を払ったりしないようにしましょう。そして、不安な時や困ったときは、一人で抱え込まず、相談窓口を利用してください。
これらの備えを知っておくことで、安心してインターネットを利用し、大切なご自身とご家族を守ることができます。