インターネットの安全な使い方 怪しい広告・リンクにだまされないために
インターネットの安全な使い方 怪しい広告・リンクにだまされないために
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インターネットは、様々な情報を調べたり、離れて暮らす家族や友人と連絡を取り合ったりと、私たちの暮らしを便利で豊かにしてくれるものです。しかし、中には注意が必要なものも存在します。特に、インターネットを見ている時に突然現れる「怪しい広告」や、メッセージなどで送られてくる「不審なリンク」には気をつけたいものです。
この記事では、インターネットを安全に使うために、どのような広告やリンクに注意すれば良いのか、そしてもし間違って触ってしまったらどうすれば良いのかを、分かりやすくご説明いたします。
なぜ怪しい広告やリンクに注意が必要なのでしょうか
怪しい広告やリンクをクリックしたり、表示された画面の指示に従ったりすると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。例えば、
- 偽物のサイトに誘導される: 有名な会社やお店、銀行などの名前を騙った偽物のサイトに案内され、大切な個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られてしまうことがあります。
- ウイルスに感染する: パソコンやスマートフォンがウイルスに感染し、動きがおかしくなったり、保存している情報が盗まれたり、迷惑メールを送る道具として使われたりすることがあります。
- 高額な請求をされる: 「当選しました」「無料」などと誘われ、登録したら高額な利用料金を請求される、といったケースもあります。
- 不審なアプリをインストールさせられる: 安全でないアプリをインストールしてしまい、個人情報が漏れたり、スマートフォンを勝手に操作されたりする危険があります。
このようなトラブルから大切なご自身やご家族を守るために、怪しいものに近づかない、触らないという知識がとても大切です。
見慣れない怪しい広告やリンクの見分け方
では、どのような広告やリンクに注意すれば良いのでしょうか。いくつかポイントがあります。
1. 思わずクリックしたくなるような甘い言葉には注意
「当選しました」「無料プレゼント」「お得な情報」「あなただけのお知らせ」といった、急に良い話が持ちかけられる広告やメール、メッセージは注意が必要です。身に覚えのない当選や、あまりにも良い条件の話は、疑ってかかることが大切です。
2. 見た目が不自然ではありませんか
- 日本語がおかしい、誤字脱字が多い。
- 色使いが派手すぎたり、点滅する文字があったりする。
- 「今すぐクリック!」などと、やけに急かしてくる。
このような見た目の広告や、送られてきたメッセージには注意しましょう。
3. 個人情報や支払いの情報をすぐに求めてきませんか
怪しいサイトや広告は、あなたの名前、住所、電話番号、生年月日、銀行の口座情報、クレジットカードの番号といった大切な情報を入力させようとします。信頼できる会社の公式サイトかどうかをよく確かめる前に、安易に個人情報を入力してはいけません。
4. 「ウイルスに感染しています!」という警告が表示されても焦らない
インターネットを見ている時に、突然画面に「あなたのパソコン(またはスマートフォン)はウイルスに感染しています!」「警告!危険な状態です!」といった表示が出ることがあります。これは、あなたを驚かせて、表示された電話番号に電話させたり、何かを購入させたりするための偽物の警告がほとんどです。このような表示が出ても、慌てて画面の指示に従ったり、表示された電話番号に電話したりしないようにしましょう。
5. 送られてきたリンクの宛先をよく見る
メールやメッセージで送られてきたリンク(青い文字などで書かれた部分)をクリックする前に、リンクの宛先(URLと呼ばれるインターネット上の住所)をよく見てみましょう。本物のサイトのURLと少しだけ文字が違っているなど、不審な点がないか確認します。ただし、URLを見分けるのは難しいこともありますので、心当たりのないメールやメッセージのリンクは、なるべくクリックしないのが一番安全です。
もし怪しい広告やリンクを触ってしまったら
もし、うっかり怪しい広告をクリックしてしまったり、不審なサイトを開いてしまったりしても、慌てずに落ち着いて対処することが大切です。
1. すぐにその画面を閉じる
開いてしまった怪しい画面は、すぐに閉じましょう。画面を閉じることができない場合は、パソコンやスマートフォンの電源ボタンを長押しして、一度電源を切ってしまうのも一つの方法です。
2. 個人情報は絶対に入力しない
名前や住所、電話番号、クレジットカードの情報などを入力するように求められても、絶対に入力しないでください。
3. アプリのインストール要求に応じない
「このアプリを入れてください」などと表示されても、許可したりインストールしたりしてはいけません。
4. 身に覚えのない請求には応じない
「登録完了です」「〇〇円をお支払いください」といった画面が表示されても、身に覚えのない請求には絶対に応じないでください。
5. 誰かに相談する
一人で悩まず、信頼できるご家族や友人、知人に相談してみましょう。
また、困った時には、
- 消費生活センター (お住まいの地域の消費生活センターにご相談ください。電話番号はインターネットで「〇〇市 消費生活センター 電話番号」などで調べられます)
- 警察
などに相談することもできます。
普段からできる安全対策
日頃から少し気をつけるだけで、インターネットをもっと安全に利用することができます。
- パソコンやスマートフォンの「更新(アップデート)」をこまめに行う: 更新することで、安全性が高まります。画面に「更新してください」といった表示が出たら、指示に従って更新を行いましょう。
- 信頼できるアプリだけを使う: スマートフォンにアプリを入れる時は、公式のアプリストア(iPhoneならApp Store、AndroidスマートフォンならGoogle Playストア)から探して入れるようにしましょう。
- 怪しいメールやメッセージは開かずに削除する: 心当たりのない差出人からのメールや、内容が不審なメッセージは、開かずに削除するのが安全です。
まとめ
インターネットは暮らしに役立つ便利な道具ですが、使い方に注意することで、より安心して利用することができます。見慣れない広告やリンクに「怪しいな」と感じたら、クリックしない、個人情報を入力しない、急な要求には応じない、ということを心がけてください。
もし不安なことや困ったことがあれば、一人で抱え込まずに、ご家族や信頼できる方に相談したり、公的な窓口に問い合わせたりすることが大切です。
この情報が、皆さまのインターネット利用の安心に繋がることを願っております。
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