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スマホやパソコンのパスワード 覚えられなくても大丈夫 安全な管理のコツ

Tags: パスワード, セキュリティ, デジタル, 安全な使い方, 高齢者

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スマホやパソコンを使う上で、必ず必要になるのが「パスワード」です。インターネットのサイトを見たり、買い物をしたり、家族と連絡を取り合ったり、さまざまな場面でパスワードの入力を求められます。

「たくさんありすぎて覚えられない」「忘れてしまわないか心配」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。パスワードの管理は難しそうに思えるかもしれませんが、いくつかの簡単なコツを知っていれば大丈夫です。

ここでは、パスワードがなぜ大切なのか、そして覚えきれない場合の安全で簡単な管理方法について、分かりやすくご説明します。

なぜパスワードは大切なのでしょうか

パスワードは、いわばあなたの「鍵」のようなものです。インターネット上の大切な情報、例えば銀行の口座情報や、家族や友人とのやり取りを見られないように守ってくれるものです。

この鍵を悪い人に知られてしまうと、あなたの名前を勝手に使われたり、大切な情報を見られてしまったりする危険があります。そのため、パスワードを安全に管理することがとても重要なのです。

パスワードの基本的な考え方

安全なパスワードとは、他の人が簡単に推測できないものです。安全性を高めるために、いくつか知っておきたいことがあります。

  1. 使い回しは避ける お店のポイントカードも銀行のカードも、それぞれ違うものを使うように、パスワードもサービスごとに違うものを使うのが望ましいです。もし一つのパスワードが悪い人に知られてしまっても、他のサービスまで危険にさらされることを防げます。

  2. 推測されにくいものにする お名前や生年月日、電話番号など、他の人が簡単に調べられるような情報をそのままパスワードに使うのは危険です。また、「0000」や「123456」のような簡単な数字の並びも避けた方が良いでしょう。

  3. 文字を組み合わせる アルファベットの大小、数字、記号(!や?など)を組み合わせて使うと、パスワードはより複雑になり、安全性が高まります。

安全なパスワードは、まるで複雑な鍵穴のように、他の人が開けるのを難しくしてくれます。

覚えきれないパスワードを管理する簡単な方法

たくさんのパスワードをすべて覚えておくのは大変です。覚えきれない場合は、安全な方法で記録しておくことをおすすめします。

一番分かりやすく、多くの方が実践できる方法の一つに、「紙に書いて保管する」という方法があります。

1. 紙に書いて保管する

ノートやメモ帳に、サービス名とパスワードを分かりやすく書いておきます。

例:

この紙は、他の人に見られないように、そしてもしもの災害でもなくさないように、金庫の中や、普段から使っている大切なものをしまっている引き出しの奥など、安全な場所に保管してください。持ち歩くのは避けた方が良いでしょう。

この方法は、特別なアプリを使ったり、難しい操作をしたりする必要がありませんので、デジタル機器の操作が苦手な方でもすぐに始められます。

2. パスワードのヒントを利用する(注意点も)

サービスによっては、「パスワードのヒント」を設定できる場合があります。これは、パスワードを忘れてしまった場合に思い出すための助けになるものですが、ヒントから簡単にパスワードが分かってしまわないように、自分だけが分かるようなヒントを設定する必要があります。

もしパスワードを忘れてしまったら

もしパスワードを忘れてしまっても、たいていの場合は再設定が可能です。サービスのログイン画面に「パスワードをお忘れの方はこちら」といった表示があることが多いので、そこから手続きを進めてみてください。登録しているメールアドレスを使って、新しいパスワードを設定できる場合が多いです。

もしもの時のために、家族との共有も検討する

パスワードが記録されたノートや、それを保管している場所について、もし自分自身が病気やケガで動けなくなった場合に備えて、信頼できるご家族にだけ伝えておくことも大切です。ご家族があなたのデジタル機器や大切な情報にアクセスする必要が出た際に役立ちます。

安心してデジタル機器を使うために

パスワードの管理は、デジタル社会で自分自身を守るための大切な一歩です。たくさんのパスワードを覚えるのは大変ですが、「安全な場所に記録しておく」という簡単な方法から始めてみましょう。

不安を感じることが少なくなれば、スマホやパソコンをもっと安心して使えるようになります。できることから少しずつ、あなたの備えを一緒に進めていきましょう。