わたしの備えブック

もしもの災害に備える ラジオを使った安心な情報収集方法

Tags: 災害, ラジオ, 情報収集, 防災, 備え

はじめに

わたしたちの暮らしは、テレビやスマートフォンから流れる情報に支えられています。しかし、大きな災害が起きた際には、これらの情報源が使えなくなることも考えられます。停電したり、電話回線が混み合ってインターネットに繋がりにくくなったりする可能性があるためです。

そのような「もしも」の時に、非常に心強い味方となるのが「ラジオ」です。ラジオは、乾電池や手回し充電で動くため、停電時にも使うことができます。また、電波に乗って情報が届けられるため、電話回線に頼らずに済みます。

スマートフォンや新しい機器の操作が少し苦手だと感じる方でも、ラジオなら比較的簡単に使うことができます。この記事では、災害時にラジオで安心な情報収集をするための準備と方法についてご紹介します。

なぜ災害時にラジオが役立つのでしょうか

災害が発生すると、電気やインターネット、電話が使えなくなることがあります。

特に、一人でいらっしゃる時や、ご家族が遠くに住んでいる場合など、もしもの時にすぐに他の人に頼れない状況では、ラジオは外部と繋がる大切な情報源となります。

災害時に備えるラジオの選び方と準備

いざという時にラジオが役に立つように、普段から準備しておくと安心です。

どんなラジオを選べば良いか

災害時におすすめなのは、以下の機能が付いたラジオです。

小型で持ち運びやすいものを選ぶと、家の中での移動や、万が一避難が必要になった際にも便利です。

予備の乾電池の準備

乾電池式のラジオを使う場合は、必ず予備の乾電池を用意しておきましょう。いざという時に「電池がない」ということにならないよう、定期的に点検し、古いものは交換しておきます。

ラジオと電池の保管場所

ラジオと予備の電池は、すぐに取り出せる場所に保管しておきましょう。地震などで物が散乱しても見つけやすいよう、棚の上の方ではなく、手の届く安全な場所に置くのがおすすめです。非常持ち出し袋に入れるのも良いでしょう。

災害発生時のラジオの使い方

災害が起きてしまったら、落ち着いてラジオをつけて情報収集を始めましょう。

ラジオのつけ方とチャンネルの合わせ方

  1. 電源を入れる: ラジオの電源スイッチを入れます。乾電池を入れる必要がある場合は、向きを間違えないように入れます。手回し充電式のものは、ハンドルを回してある程度充電してから電源を入れます。
  2. チャンネルを合わせる: ラジオには、AMとFMという種類があります。
    • AM放送: 遠くまで電波が届きやすいのが特長です。NHK第一、NHK第二、民放のAMラジオ局などがあります。
    • FM放送: 音質が良いのが特長です。NHK-FM、民放のFMラジオ局のほか、災害時には地域のコミュニティFM放送が非常に役立ちます。お住まいの地域の細かい情報(避難所の開設状況など)を得るのに適しています。
  3. 放送局を探す: ダイヤルやボタンを操作して、放送局を探します。災害時には、まずNHK(日本放送協会)のラジオ放送(AM・FMどちらも)を聞くことをおすすめします。正確で広い範囲の情報を提供しています。その次に、お住まいの地域の情報を伝える民放やコミュニティFMを探してみましょう。

どんな情報が得られるか

ラジオからは、以下のような様々な大切な情報が放送されます。

正確な情報を聞き逃さないように、落ち着いて耳を傾けましょう。ラジオから得た情報をメモすると、後で見返す時に役立ちます。

まとめ

もしもの災害は、いつどこで起こるか分かりません。テレビやスマートフォンが使えなくなった時でも、ラジオがあれば、ご自宅で必要な情報を得ることができます。

ラジオは、難しい操作はほとんどありません。ご自宅に一台備えておくだけで、もしもの時の安心感が大きく変わります。ぜひ、この機会にラジオの準備を始めてみてください。ご自身と大切なご家族を守るための、確かな備えになります。