高齢者も安心 スマホやパソコンのアップデートの重要性と簡単なやり方
スマホやパソコンの「アップデート」とは何でしょう
日頃お使いのスマートフォンやパソコンから、「更新してください」「アップデートの通知です」といったメッセージが届くことがあります。この「アップデート」や「更新」とは、お使いの機器に入っている大切なプログラム(ソフトウェアと呼ばれることもあります)を、新しくしたり改良したりすることです。
建物にたとえるなら、古くなった窓や鍵をより丈夫で安全なものに交換したり、雨漏りしないように屋根を修理したりするようなものです。
このアップデートは、私たちのデジタルな安全を守るために、とても重要な役割を持っています。
なぜアップデートが必要なのでしょうか
お使いのスマートフォンやパソコンのプログラムには、時々「セキュリティの穴」と呼ばれる、悪い人に狙われやすい弱点が見つかることがあります。これは、どんなに優れたプログラムでも完璧ではないため、仕方がないことです。
この「セキュリティの穴」を放っておくと、ウイルスに感染したり、個人情報が盗まれたり、勝手に操作されてしまったりといった危険にさらされる可能性があります。
アップデートは、このような「セキュリティの穴」を見つけてふさぐために行われます。まるで、泥棒が入ってこられないように、見つかった隙間を修理するのと同じです。
また、アップデートによって、お使いの機器がもっと使いやすくなったり、新しい便利な機能が追加されたりすることもあります。しかし、一番大切な目的は、皆さまを危険から守ることなのです。
アップデートをしないとどうなるのでしょう
アップデートをしないで古いプログラムのまま使い続けていると、以下のような心配なことが起こりやすくなります。
- ウイルスに感染しやすくなる: セキュリティの穴がふさがれていないため、悪いウイルスが簡単に侵入してくる隙間ができてしまいます。
- インターネット詐欺に遭いやすくなる: 不正なプログラムに誘導されたり、個人情報をだまし取られたりする危険が増します。
- 機器の動きがおかしくなる: プログラムが古いために、動きが遅くなったり、急に止まってしまったりすることがあります。
皆さまの大切な情報を守り、安心して機器をお使いいただくためには、アップデートは欠かせない対策なのです。
どうすれば安全にアップデートできるのでしょう
アップデートが必要だと分かっても、「やり方が難しそう」「間違えてしまいそう」と不安に感じるかもしれません。しかし、ご安心ください。基本的には、画面の指示に従って進めれば大丈夫です。
いくつか、心がけていただきたい大切な点があります。
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「自動アップデート」の設定を検討する: 多くのスマートフォンやパソコンには、新しいアップデートがあると自動で適用してくれる設定があります。この設定をしておけば、自分で操作する手間が省け、常に最新の状態を保ちやすくなります。設定方法は機器によって異なりますが、「設定」や「システム」といった項目の中に「ソフトウェアアップデート」や「自動更新」といった項目があることが多いです。もし設定方法が分からなければ、ご家族や詳しい知人に相談してみるのも良いでしょう。
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通知が来たら、慌てずに確認する: 「アップデートしてください」という通知が来たら、まずは本物の通知かどうかを少しだけ確認してみましょう。公式の通知は、機器の「設定」画面などから行われるのが一般的です。メールやウェブサイトに表示される「今すぐアップデートしないと危険です!」といった強引なメッセージは、詐欺の可能性がありますので注意が必要です。
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安定した環境で行う: アップデートには時間がかかることがあります。途中で通信が途切れたり、電源が切れたりすると、機器の調子が悪くなることがあります。
- インターネット接続(Wi-Fiなどがおすすめです)が安定している場所で行いましょう。
- バッテリー残量が十分にあるか、充電器につないで行いましょう。
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公式の方法でアップデートする: アップデートは、機器のメーカーやプログラムの提供元が公式に提供する方法で行ってください。基本的には、機器の「設定」メニューや、利用しているアプリのストア(App StoreやGoogle Playなど)から行うのが安全です。
まとめ
スマートフォンやパソコンのアップデートは、皆さまのデジタルな安全を守るための、とても大切な「お守り」のようなものです。一見難しそうに見えても、自動設定を活用したり、落ち着いて手順を確認したりすれば、決して難しいものではありません。
もし分からないことがあれば、無理せず詳しい人に助けを求めてください。定期的なアップデートを心がけることで、より安心してインターネットの世界をお使いいただけるはずです。できることから少しずつ、デジタル機器の安全対策を進めていきましょう。