LINEに届く『怪しい』メッセージや誘い 高齢者のための詐欺対策
日頃から多くの方が利用されているLINEは、ご家族やご友人との連絡にとても便利です。しかし、このLINEを使って大切な方をだまそうとする悪い人たちがいます。
この記事では、LINEでよくある詐欺の手口を知り、それらにだまされないための簡単な対策をご紹介します。正しく知っておけば、落ち着いて対応することができます。
LINEでよくある詐欺の手口を知りましょう
LINEを使った詐欺には、いくつかの決まった手口があります。どのようなものがあるのか、見ていきましょう。
なりすましによるメッセージ
これは、知っている人(ご家族、ご友人、職場の同僚など)になりすましてメッセージを送ってくる手口です。
「電話番号が変わった」「LINEのアカウントが変わった」といった連絡の後、 「急にお金が必要になった」「代わりにコンビニでギフトカードを買ってきてほしい」 といったお願いをしてくることが多いです。
本物の知人からのメッセージのように見えますが、内容が少し不自然だったり、普段の連絡ではありえないようなお金の話が出てきたりします。
怪しいURL付きのメッセージ
「当選しました」「あなたの情報が漏れています」「アカウントを更新してください」などと書かれたメッセージと共に、URL(インターネットのアドレス)が送られてくる手口です。
これらのメッセージは、URLをクリックさせて偽物のウェブサイトに誘導したり、ウイルスなどを仕掛けたりすることを目的としています。本物の企業やサービスからの連絡に見せかけていることがよくあります。
投資や副業への怪しい誘い
「簡単に儲かる方法がある」「一緒に投資をしませんか」などと、お金儲けの話を持ちかけてくるメッセージも増えています。知らない人から突然送られてきたり、知り合いになりすまして送られてきたりするケースがあります。
このような誘いに乗ってしまうと、最初にお金をだまし取られたり、個人情報を抜き取られたりする危険があります。
これらの詐欺から身を守るための対策
LINEで怪しいメッセージや誘いを受け取ったとしても、落ち着いて行動すれば、ほとんどの詐欺は防ぐことができます。
1. メッセージの内容をよく確認する
- 普段と違う言葉遣いではありませんか? なりすましの場合、本人の言葉遣いと違うことがあります。
- お金の話が出てきていませんか? 急なお金の話や、聞き慣れない支払い方法(ギフトカードなど)をお願いされたら、まず疑いましょう。
- 知らないURLが含まれていませんか? メッセージにURLが含まれている場合は、特に注意が必要です。
2. なりすましを疑ったら本人に別の方法で確認する
ご家族やご友人になりすましているかもしれないと感じたら、LINEの返信ではなく、普段使っている電話番号や別のメールアドレスなど、LINE以外の方法で本人に直接連絡を取って確認しましょう。
「LINEでこういうメッセージが来たけど、本人ですか?」と尋ねてみることが大切です。
3. 怪しいURLは絶対にクリックしない
身に覚えのないメッセージや、不自然なメッセージにURLがついていても、絶対にクリックしないでください。クリックしてしまうと、詐欺のサイトにつながったり、スマートフォンやパソコンがウイルスに感染したりする危険があります。
4. 知らない人からのメッセージや怪しい誘いは無視する、ブロックする
全く知らない人からのメッセージや、怪しいお金儲けの話などは、返信せずに無視しましょう。何度も来るようであれば、その相手をブロックする機能を使うことも有効です。
もし怪しいメッセージを受け取ってしまったら
怪しいメッセージを受け取って不安になったときは、一人で抱え込まず、誰かに相談することが大切です。
- ご家族や信頼できるご友人にメッセージを見せて相談してみましょう。
- LINEの通報機能を使うと、LINE運営会社に詐欺である可能性を知らせることができます。これにより、他の被害者を減らすことにもつながります。
- 警察の相談窓口や消費生活センターでも相談を受け付けています。不安なこと、どうしたら良いか分からないことは、専門の相談窓口に問い合わせてみましょう。
まとめ
LINEは便利な道具ですが、正しい知識を持って使うことが大切です。怪しいメッセージや誘いには注意し、少しでも「おかしいな」と感じたら、立ち止まって確認すること、そして誰かに相談することを忘れないでください。
この記事でご紹介した対策が、安心してLINEをご利用いただくためのお役に立てれば幸いです。